安心して検査を受けていただくために、内視鏡の洗浄と殺菌・消毒をはじめ、安全で清潔な院内環境を保っています。
スタンダードプリコーション 標準感染予防策
アメリカの厚生労働省疾病管理予防センターが定めたスタンダードプリコーション(標準感染予防策)に基づいた院内感染予防に取り組んでいます。
スタンダードプリコーションは、感染症の有無にかかわらず、すべての患者さんの血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、粘膜、損傷した皮膚には感染の可能性があるとみなした上で感染を予防するもので、この予防策は世界標準になっています。
感染症にかかっているとわかっている患者さんに接する際だけでなく、すべての患者さんの処置や検査の際には徹底した予防策を行うことで、安全を保ちます。
内視鏡検査器材の洗浄と消毒・殺菌
内視鏡検査は、基本的に健康な方が受ける検査です。とはいえ、健康体であっても、体内になんらかの菌がある可能性はゼロではありません。内視鏡検査では、体内に器具を挿入しますので、保菌していた菌が原因になって二次感染を起こすこともあり得ます。そこで、当クリニックでは内視鏡学会が定めた厳格な器材の洗浄と消毒・殺菌のガイドラインを守り、安全な検査を受けていただけるようにしています。
カメラは専用の洗浄液を用いて、丁寧に手洗いして洗浄します。その上で、手洗いでは取りきれない微細な付着物を除去するため、効果の高いオゾン水で消毒・殺菌します。また、組織を採取する鉗子については、滅菌機に入れて殺菌しています。こうした徹底的な洗浄・殺菌を行っておりますので、ご安心ください。
当院の内視鏡洗浄機
当院では、内視鏡を洗浄する際に強酸性水を用いています。強酸性水は水を電気分解して作られるもので、人に対する安全性の高さ、幅広い殺菌スペクトル、環境への優しさを持った優秀な消毒剤です。この強酸性水を用いて自動的に内視鏡を消毒するカイゲン社製のクリーントップという装置を備え、日本消化器内視鏡学科の内視鏡洗浄・消毒ガイドラインに従って洗浄・消毒を行うことで内視鏡を介した感染を防いでいます。