大腸がんとは
がんによる死亡原因として大腸がんは女性の1位、男性の3位となっており、発症率も増加しているがんです。大腸がんの全体の7割がS状結腸や直腸から発生し、ほとんどは放置されたポリープから発生します。粘膜表面に発生したがん細胞はその下の筋層などに広がって進行がんになり、やがて転移を起こします。粘膜下層までのがんは早期がん、筋層へ広がったがんを進行がんと呼ばれます。ポリープや早期大腸がんの段階で発見できれば、切除による治癒が可能です。
大腸がんの原因
大腸がんの発症は食生活に大きく影響を受けるとされており、日本で大腸がんが増えてきたのは食の欧米化が大きく関与しているとされています。ハイリスクだと指摘されているのは、動物性の脂肪やタンパク質を過剰に摂取すること、繊維不足、そして肥満です。また、遺伝の関与も指摘されています。通常は、大腸がんリスクが上昇しはじめるのは50歳を超えてからですが、大腸がんになった血縁者がいる場合には40歳前の発症も珍しくありません。
大腸がんの症状
前がん病変である大腸ポリープや早期大腸がんであれば内視鏡切除により根治可能ですが、この段階ではほとんど自覚症状はありません。そのため、検診などで内視鏡検査を受けて発見されるケースが多くなっています。ある程度進行すると便潜血検査で陽性になる場合もありますが、進行した大腸がんでも陰性になってしまうことがあります。進行すると現れる症状には、下痢や便秘などの排便異常、腹痛、膨満感、血便、下血、嘔吐などがあります。
当院の大腸がん検査
当院では早期の大腸がんや前がん病変である大腸ポリープを発見できる大腸カメラ（大腸内視鏡検査）を行っています。内視鏡では大腸粘膜をすみずみまで直接観察できますし、疑わしい部分の組織を採取して生検を行うことで確定診断が可能です。また、検査中に発見された大腸ポリープはその場で内視鏡的に切除する日帰り手術が可能で、これにより大腸がん予防になります。また、大腸憩室、炎症などの病変発見と診断、的確な治療に大きく役立ちます。
当院では、苦痛がなく楽に受けていただける軸保持短縮法を行っており、軽い鎮静剤を使った無検査も可能ですので、お気軽にご相談ください。
日帰り大腸ポリープ切除対応
ほとんどの大腸がんは、大腸ポリープが徐々に大きくなり、何年か経って発生します。内視鏡検査時に大腸ポリープの段階で発見し、切除することで、将来の大腸がんを予防することになります。当院では検査時に発見した大腸ポリープは、その場で内視鏡的に切除する日帰り手術を行っています。切除のために別日のスケジュールを作る必要がありません。
