大腸カメラを受ける方へ
大腸内視鏡検査や検査中の大腸ポリープ切除を受ける場合、前日や当日、翌日以降にいくつかの制限や守っていただきたい注意点があります。事前に内容を知っておくことで、実際に検査を受ける際に慌てずにお過ごしいただけますので、ぜひご参照ください。
検査前の注意事項
検査の数日前から、水分は積極的に摂取するようにしてください。
普段から便秘にないやすい方、下痢になりやすい方は、事前にご相談ください。 また、糖尿病など既往症がある方、普段お薬を飲まれている方も必ず事前にご相談ください。
ご予約について
検査をご希望される場合は、一度検査前に受診していただく必要があります。お電話、もしくはインターネット予約どちらでも可能です。また、胃と大腸の同日検査をご希望される場合には、予め相談ください。
食事について
検査2、3日前から
えのき茸などのキノコ類、キウイ・スイカ・メロン・ゴマなど粒や種のあるもの、トマトなど植物性の皮は食べないようにします。また食物繊維や脂肪分の多いメニューも控えるようにしてください。また、果実入りのジュースや牛乳、繊維の入った飲料水、アルコールは厳禁です。
検査前日の食事
朝食・昼食・夕食は消化の良いものをとるようにしてください。検査用のレトルトを食べない場合は、具や薬味のない素うどんや白粥などにしてください。 検査前日にゼリーや飲み物のみで過ごすと、検査当日に下剤をたくさん飲まなくても排出物がすぐにきれいになります。検査当日に水分を大量に摂取するのがつらい方は、前日の食事内容を半固形物と飲み物だけにしてみるのもおすすめできます。適している飲食物などについてはお気軽にお尋ねください。
検査前の処置
検査4~6時間前から前処置用の洗浄液をを服用します。1~2時間かけて飲んでいただきますが、前日・当日の排便が無い場合は、服用前に必ずご連絡ください。服用にご不安がある方は院内で処置を行うことも可能です。
検査後の注意事項
おなかの張り
炭酸ガス送気システム導入で検査後におなかの張りはほとんど残りませんが、ガスを出す体操をすることでさらに速やかにすっきりします。ベッドに横になった状態で2分間、全身を右・腹ばい・左・仰向けと何度か繰り返し向きを変えましょう。
検査後の運転はできません
鎮静剤を使った場合、検査後、車・バイク・自転車の運転はできません。検査当日は公共交通機関をお使いいただくか、ご家族などに送迎してもらってください。
検査後の食事
検査のみの場合には、検査後、少量の水分をとって様子をみて、気分が悪くなるなどの問題がなければ特に制限なくお食事可能です。なお、組織採取やポリープ切除などを受けた場合には、1週間ほど食事制限が必要です。
組織採取やポリープ切除を受けた方への注意点
おなかの張りの解消方法や検査後の運転ができないなどは通常の検査と同様です。 他の注意点については検査後に医師や看護師がくわしくご説明をしますので、ご質問があればお尋ねください。
検査結果について
組織採取や切除したポリープの生検結果は約1週間後にわかります。ご帰宅の前に次回ご予約をお願いします。
切除後の食事
最初は少量の水分をとって様子をみることは通常の検査と同様です。その上で、検査後1週間ほどは消化が良く負担の少ない食事メニューを心がけます。特に、香辛料や炭酸飲料などの刺激物、揚げ物やラーメンなど脂肪分が多いもの、刺身などの生もの、アルコール類はとらないようにしてください。
水分摂取
便秘にならないよう、水分をたっぷりとるようにしてください。
運動や入浴
当日は安静を保ち、入浴はシャワー程度にとどめてください。ケースによりますが、1週間程度は湯舟に浸かる入浴を控えていただきます。
運動
検査当日は安静を保ち、翌日からは散歩程度でしたら可能です。腹圧がかかる運動は出血につながる可能性がありますので、スポーツなどは1週間控えてください。
旅行・出張
遠方に移動してしまうと万が一の場合に速やかで適切な処置が難しくなる可能性があります。また、長期移動は出血リスクを高めてしまいます。長時間の運転を含め旅行や出張は1週間ほど控えてください。特に気圧が変化する飛行機は避けてください。
薬の服用
検査後、1~5日間程度、抗生物質、整腸剤、消炎鎮痛剤などを服用します。
出血
便に少量混じる程度でしたら問題ありません。便器が赤くなるほど出血量が多い、あるいは出血が増えていく・止まらない場合にはすぐに当院までご連絡ください。
出血リスクが高い場合
大きなポリープを切除したなど出血リスクが高い場合には翌日の受診が必須で、それまで絶食です。検査翌日の診療で問題がなければ、ゼリーやヨーグルトなど半固形物からスタートさせ、様子をみながら白粥やうどんなど消化が良いものを食べて、徐々に通常食まで戻していきます。